季節が過ぎて、全部良くなるセオリー

25歳、まだなんでもできるぞともうなんにもいらないを行ったり来たりするにはちょうどいい頃。

大人になりきるにはまだちょっと早いような気がするけど、向こう見ずでいるにはぼんやりしすぎているのかなとも思う。

歳のせいか、季節のせいか、なんだかあてもなく不安になったりする。「昼間は汗ばむくらいの陽気なのに夜は冷えますね」を今年もまた繰り返している。

仕事で、なんだかすごく音楽の趣味の合う人と話す機会があって、その時は楽しかったけど、プライベートで会ったりするのはしんどくて、もう人と新規で仲良くなる体力はないなという気持ちにもなった…新しい出会いを楽しめなくなったら人生そこで終わりかもしれない…

だから手の届く範囲のヒトモノコトを大事にするぞと躍起になっている。

春が来れば去る。私はやっぱり今年も見送る立場で、人生で一度も去った経験がないから分からないけど、どんな気持ちなんだろう。新しい土地、新しい人、新しい生活。全部を一旦白紙にする気持ちを味わったことがない。どこか絶対居心地のいい場所を残してばかりだ。そんな自分にずっと満足していられそうな気持ちと、張った根が図太く抜けなくて嫌になる気持ちがある。

満開の報せが来る前に、今年も散ってしまう花に焦る。