汗まみれマーチ、君が歌ってくれる限り

第一志望、最終面接、対策十分、役員も機嫌良し、手応え十分、人事も優しい、落とされた。自分の何がだめだったか一ミリも分からなくて、多分そういうところがいけなかったんだろうなと思った。自分に自信があるのにそれをいい加減で出してそしてうまく隠せてる、そんな自分に自信がありすぎるところがいけなかったのかな。それともただ単に他の学生に比べてよくなかったのかもしれない、バカだったのかもしれない、顔もよくなかったかもしれない、学歴もなかったかもしれない、経験も不十分だったかもしれない、対策も甘かったのかも。悔しい。やっぱり分からない。涙も出ない。

「心にぽっかり穴 立ち直る 方法」「最終 落とされた 納得いかない」で検索して、その夜は寝て、2日くらい好きな男に甘やかされて、友達とご飯を食べて、親友にLINEして、家族は黙って励ましてくれて、おばあちゃんに通ってる銀行に行けばいいよといわれて、それでもやっぱりあんまり泣けなくて、最終まで受けるつもりじゃなかった他の企業の対策をして、またスーツを着てがんばる。考えない。がんばる。

ここ数日はそんな感じで生きてた。すごく悲しいこともあったけど楽しいことがあったから生きられた。自分の気持ちにこだわりすぎるのはよくないと思った。もっと楽にしようと思った。プライドばっかり大きくてだからその分がんばってがんばってがんばってきたつもりなのにだめだった。私も悪いけど私は悪くない。

夢が1つ壊れて、それでも自分は幸せになれると思った。根拠はないけど大丈夫。また浮かびあがる日を信じて今日もこの世の底を這いつくばっている。